2009年12月27日

ウォールウォッシャーライトで壁面効果をアップ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Oval-Link Co.,Ltd

お店の壁面は来店客の重要なビューポイントだ。

壁面を照らすライトのことを、ウォールウォッシャーライトという。
Wall Washer とは、文字通り、壁を光で洗うような照明手法だ。


下の写真を見てみよう。
これは閉店した後のお土産店だが、壁面がまだ照らされている。
そのため店が明るく感じる。

ウォールウォッシャーの例1














通路から見た店内は、床でも天上でもなく、壁面が一番目立つ。
だから、壁面に光がないとこの通り。


ウォールウォッシャーがない















暗く沈んだ店舗になってしまう。



蛍光灯スポットライト



















これがウォールウォッシャーライトで、
主にスポットライトが使われている。
種類は蛍光灯FHTだが、通常はハロゲンや
メタルハライドランプが多い。

ウォールウォッシャーライトは
店内のベース照明の2倍から6倍の照度に設定する。
ベース照明よりも目立たないと意味がないからだ。

ウォールウォッシャーの例2















例えば、この店舗は、壁面と店内ベース照度との差が激しく、
壁面がこうこうと照っているのがわかる。
ベース700ルクスに対して、3500ルクスくらいかな。


ウォールウォッシャーが薄い














同じチェーン店でもこのお店は、ベース照明が明るく、
壁面との差はそんなにない。
全体的に店内を白く明るくしてるので、壁面と店内空間
の照度差はない。
ポピュラーなお店にする意向があるのだろう。

同じチェーン店でも、
ベース照明とウォールウォッシャーの照度の差で
だいぶ店の雰囲気が変わるのがわかるだろう。



このように、
照明は、お店の個性をつくると言っても過言ではない。

例えば、ZARAはファストファッションのお店だが、
ユニクロやH&Mと照明の使い方が違う。

ユニクロは全面照射型だが、ZARAは店内を暗くして
壁面や商品の一部にスポットライトを当てる手法にしている。


ZARA銀座店




















ZARAは渋谷店が最近オープンしたが、
ここはまったくベース照明がないお店。
店内には、スポットライトしかなく、そのためムーディなお店に
仕上がっている。
ライトもスタジオタイプのハロゲンを使用していた。

ZARAは照明演出の思い切りがいいな、と驚いた。





壁面に照明があたっていない




















このお店は、棚上にひさしができたために、
最上段にライトが当たっていない。

ユニバーサルライトといって、天井に埋め込まれた
スポットライトの向きを壁に向けて
ウォールウォッシャー兼用として使用しているため、
ライトにアームがない。
そのため、壁面が暗くなって商品も目立たないのだ。

緊急措置として、女の人の足元を照らしているライトを、
壁面左のバッグPPに当ててやればいいだろう。


ポイント・プレゼンテーション(PP)には、光が必要で、
PPに光を当てれば壁面がより魅力的になる。
このように、
店内のライトを閉店時くまなくチェックして
うまく壁面に当たっていないな・・・と思ったら、
すぐライトの向きを変えて調整しよう。

おっとその前に!

ハロゲンはものすごく熱いから手袋をするように。




-------------------------------------------------------
VMDセミナーのお知らせ 
-------------------------------------------------------

効果絶大!!VMDを活用したお店・売場づくりとは。
小売店の視点と、メーカーの視点から語ります。
1月20日開催。

●VMD売場の改装・改善セミナー


この記事へのトラックバックURL