2008年03月01日

商品は、オンリーワンがあると売りやすい

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Oval-Link Co.,Ltd


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当社はメーカーからの売場づくりの相談も多い。
メーカーが売場を担当しているケースは意外と多い。

メーカーの売場を大きい順に並べると下記のようになる。

1.直営店または系列店
2.ショップインショップ
3.平場
4.什器
5.エンド
6.定番の棚


●ショップインショップとは、
家電量販店の中に、Macストアがあったり
auショップがあったりするもの。
レジはフロアにあるがお店の形態をなしたもの。
デパートだと、1Fはほとんどが化粧品メーカーの
ショップインショップだ。


●平場はテナントに対して使う言葉。
婦人服の平場というと、オンワード樫山や三陽商会と
いったアパレルメーカーが
一定の区画を持っていて、それぞれ23区とか
マクレガーとかブランドサインがついている。


●什器は、ドラッグストアのコスメコーナーを見ると
わかりやすい。
資生堂やカネボウなどの化粧品メーカーが什器ごと
売場を持っていて、それぞれマキアージュとか
ケイトとかブランドサインやPOPがついている。


●エンドは、ワゴンエンドといって、
主通路沿いの陳列ワゴンをメーカーが
独り占めしている形態。
お菓子メーカーなどはここを確保するのに
懸命だ。
エンドを持っているのと持っていない
とではケタ違いに売上が違う。




以上の売場は、メーカーの売場が定まっているので
VMDは導入しやすい。
当社も上記でメーカーのお世話になっている。

問題は、定番と呼ばれる、副通路に面した
棚のひとつふたつを確保しているメーカーだ。

ここに「VMDを導入したい」との相談もよくある。

「棚の半分しか売場はないが、なんとか売上を上げたい」
こういう声がある。

VMDでは、客を立ち止まらせるのが第一の目的
なので、手はなくはない。

フェイスを工夫したり、POPやサインを
施したりして、目立たせることはできる。

しかしそれも限界がある。

あまり他社との差別化がなされていない
商品は、売場で目立たせることだけはできる。
客はその商品に手を伸ばすだろう。


手を伸ばす















かごへ

















が、かごに入れてくれるかはわからない。
写真は手を伸ばして、そのままストーン!
とかごの中に入れてくれたが、
いつもこうなるとは限らない。

他社とのポジショニングが明確で、オンリーワンの
特徴がある商品は、売場をとても工夫しやすい。
オンリーワンの特徴を気に入った客は、ストーン!と
買い物かごに入れてくれるからだ。


ケータイ電話を例にいれよう。
ノキアのあるケータイはとてもコンパクトで
使いやすいが、それだけではどこも同じだ。

このケータイの特徴は、
「カメラレンズに開閉フードがついていること」
がオンリーワンだ。
他メーカーにそのような機能はない。

とすると、ノキアのそのケータイだけ

●フェイスは裏にしてカメラフードを閉じたフェイシング
●そのヨコに色違いの商品を置くが、今度はフードを開けておく
●「カメラレンズに指紋がつかないから、写真はいつもキレイ!」
などとPOPを置き、レンズに対して矢印のシールを貼る。

・・・と売場を工夫できる。
たとえ、定番棚の1区画でも周りの商品と違いを
出せるのである。

「うちの商品を棚で目立つようにしてくれ」
というVMDの依頼をするときは、
まず自社のオンリーワンの特徴はなんなのか?
を把握しよう。

そうすれば、棚面積は少なくても、
売場づくりのスタート地点に立てるはずだ。










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