2009年12月20日

動画CADで顧客目線を探る

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Oval-Link Co.,Ltd

雑貨店













奥の什器














パースは、改装後のイメージを伝えるものだ。
パースで改装イメージをプレゼンして、
クライアントに納得してもらい、設計の作業に進む。

設計・施工会社がよくやっているだろう。
だが当社の場合は、VMDの会社なので少し違う。

商品をどのように並べるのか?
ディスプレイはどこに配置するのか?
POPはどのように表現してどこに設置するのか?

など、店舗というよりも、商品陳列・配置も
重要な要素になるので、パースにそれら情報を
入れなくてはいけない。

しかも、少々難解なのは、パースに商品やPOPを入れたところで
客目線で売場の見え方が違うことだ。

来店客の進む方向や目線の高さ、
什器配列や通路の組み方、POPやサインの位置で、
商品陳列・展示の見え方が違ってくる。



そんな時は、動画CADでつくるのがベスト。

それによって、外から入って来る客がどのように
店頭ディスプレイを見て、どのように店内を見渡すか?
通路をどのくらいの速度で歩いたら、商品が展示してある
売場の見え方は変化するか?

などがシミュレーションできるからだ。

デモサンプルをつくったので、少し見てみよう。







これは、目線の高さ150cmの人が店頭のウインドウを見て
店内に入り、奥のぬいぐるみ売場まで到達したことを
シミュレーションしたもの。

これは、メガソフトのPRO6というソフトでつくったもので
ソフトの価格は安く、当社でも売場塾の講座で紹介している。

●売場塾 CADプレゼン入門コース



おもしろいのが、
パースだとイメージだが、動画だと現実になって来る。
これが当社が、動画パースでよくプレゼンしている理由だ。

VMDは見た目の店舗デザインと違って
商品配置などかなり細かいところまで追求されるからだ。

画期的なことは、ディスプレイ位置を決める
際の事前デモができところ。
ディスプレイにはVP,PP,IPという構成があり、
これらを店頭から店の奥まで、どのように配置するかで、
客の売場立ち寄り率と滞在時間が決まって来る。

通路を行き来する来店客をどのディスプレイでキャッチし、
副通路に入っていただくか。
壁面のIP,PPはどのようなテーマで打ち出し、どのように
商品を陳列するか。
こんなことが客目線で事前に確認することができる。

このように、ビジュアルマーチャンダイザーは、動画を使いこなせば、
改装後の売場チェックをバーチャルでできる。
バーチャル・チェックできるので、改装後に
意外に商品が棚に入りきらなかったり、
ディスプレイが柱で隠れてしまうような「後の祭り」にならない。


当社は、「ユニットVMD」というサービスで、
動画パースを取り入れているが、
この「バーチャルVMD」は、ZOZOタウンのような
仮想空間にも活用できると思っている。
これからも、もっと深く追求していきたい。


●ユニットVMD



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