2007年12月29日

有楽町マルイは「身の丈ヤングアダルト」を照準

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Oval-Link Co.,Ltd


有楽町マルイ







先週、地方からお客様がお越しになり、1日いっしょに
東京の最近出来た商業施設を見学した。

そのひとつが有楽町マルイ(有楽町イトシア)だった。

●緑、BGMそして照明が癒しを与えてくれる空間
●丸井の念願の銀座出店
●有楽町駅前の流れを変えた街

というのがマスコミの主な記事だったが、
VMD的にはプライスゾーンがセンセーショナルだ。


「これが銀座のデパートの価格?」
と驚くほどプライスゾーンが低く設定されている。

プライスゾーンとは、カテゴリーやアイテムごとの
値段の幅をいう。

デパートの場合は、ゾーンが広いのが特徴で
例えば、平場だと

●時計なら、下は3万円、上は200万円
●メガネなら、下は2万円、上は60万円
●スーツなら、下は8万円、上は60万円

・・・と上が高くなっている。
これはデパートが富裕層を対象としているためで
特に銀座だとなれば「キリ」も上記以上に高いだろう。


しかし、有楽町マルイの場合はゾーンの上限が
とても低い。

●時計は、下は3万円、上は80万円
●メガネは、下は2万円、上は10万円
●雑貨やアクセサリーはSC並みで数千円から

有楽町を銀座地区と捉えると、
銀座でこのようなプライスゾーンのデパートは
ないだろう。

懐が暖かくないヤングでも十分買える金額に
設定している。

テナントも、フランフランや青山フラワーマーケットなど
手の届くプライスゾーンの商品を扱っているお店が
入っている。

青山は360円から花束が人気があるし、
フランフラン(アバウトアガール)は数百円から
雑貨を取り揃えている。

若い人の身の丈に合ったデパート、といえる。


これは余談だが、時計売場で
ロレックスを購入しようと販売員と話している
鳥打帽をかぶったチョイ悪風の中高年を見かけた。

時計のプライスゾーンを一度見た私は
それが場違いに感じるほど・・・だった。

銀座は、ビームスやユニクロ、ザラなど
低プライスゾーンの店がすでに出店している。

ヤングの銀座・・・そう呼ばれる日は近いかもしれない。










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