2009年04月29日

店舗・売場の3S

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Oval-Link Co.,Ltd

売場、あるいはお店をリモデルする時は、
以下の3つのSを整理すると、うまくまとまる。


●店舗・売場の3S

Shop = どんなお店?

Shopper = 顧客は誰?

Seed = 競合はどこ?


Seedとは、シード選手とかシード校のシードという意味。
貴店のライバル店のことだ。
メーカーの売場だったら、ライバルメーカーの売場を指す。



それでは、個々に解説しよう。




●Shop = どんなお店?

あなたのお店はブランド化しなくてはいけない。
あるいは、系列店だったら、本部がブランド戦略を
きちんとつくり、店舗はそれを守らなくてはいけない。

「私のお店はこんな個性があるお店ですよ」
というコンセプトを固めるのがブランディングだ。

店をブランド化するには、下記を整理する必要がある。

・企業
・販売
・商品
・広告
・人材
・サービス
・財務

これを「ショップブランディング7つのサークル」という。
7つがきちんとひとつの輪でつながっていて、
初めてお店のブランドが確立するのだ。

「ショップブランディング7つのサークル」については
次回解説しよう。




●Shopper = 顧客は誰?

お店が飽和状態にある現在、
どんな人にも来てほしい・・・というお店はもうないだろう。
セグメンテーションといって、お店は顧客を
絞らなくてはいけない。

そのためには、今どんな客が来ているのか?
これからどんな客を集めたいのか?

を決めなくてはいけない。
元来は、デモグラフィック特性といって

・どんな年齢の
・どのくらいの年収の
・どんな職業の
・既婚か未婚か

などで顧客像をつくったが、
今はサイコグラフィック特性といって

・どんな趣味があって
・どんな週末の過ごし方で
・どんな食べ物が好きで
・誰と旅行行くのか

など、どんな気分や情感(サイコグラフィック)で
生活しているか?

がとても重要になってきている。




●Seed = 競合はどこ?

できれば、競争相手がいないのが好ましいが、
小売業態過多となった現在、そうはいかない。

次のことを整理しよう。

・市場はどこか?
・市場内に競合店舗はとれくらいあるか?
・競合店と差異化するための主軸は何か?
・差異化するためには、現状をどうすればいいか?

市場は、業態や地域により異なる。
コンビニは半径500m、
郊外の家電量販店は半径10K以内というように。

差異化するための主軸とは、
ハンバーガーショップでいうと、
店舗面積、メニュー、待ち時間、客層、価格など。

コンビニだと、
ハードな品揃えか、ソフト(サービス)な品揃えか、
中高年向きか、ヤング向きか、
PBが多いか、NBが多いか
などが上げられるだろう。

※PB・・・プライベートブランド
NB・・・ナショナルブランド


3Sは例え商店でも必要な、店舗の経営戦略。
お店の幹部や従業員同士で話し合ってみよう。

そうすれば、社員の思う3Sの内容がいかに
バラバラだったのか、わかるだろう。












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