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生活者と企業を「快場」で結ぶ。

佐野 まさ枝 さんシニアVMDインストラクター 

佐野 まさ枝 さん

VMDを勉強するきっかけは、どのようなところから来たのでしょうか。

私は今、ラッピングとVMDを主体にした事業を行っています。屋号はstudio Wraps(スタジオラップス)といいます。起業後、ラッピングの専門家として静岡県の企業様に赴き、指導をしてきました。最初はお菓子店やお茶店、インテリアショップなどへ、ギフト提案やラッピングの講習、包装紙やパッケージのデザインコンサルなどを中心に行っていました。その後しだいに、ラッピングだけでなく、売場づくりの要望も多くなってきました。メイン商品をどう展示したらよいのか、女性目線でのお店づくりはどうあるべきか、店内レイアウト、POPや販促ツールはどのように準備したらよいのか、などVMDに関わる要望が増えてきました。

要望に応えるために、今までの経験をもとにした売場づくりの指導をしていきました。食品専門店やギフトショップのディスプレイを手掛けたり、寝具メーカーの展示会の企画立案やインスタレーションの実施を行ったりと、いろいろなケースをこなしてきました。

でもある時、売場塾の出している「商品陳列 最強のルール」という本を読んで、目からウロコが落ちました。売場づくりがイラストや写真を交えて理論的に解説されているので、読みやすく、とても参考になりました。そこで売場塾という学校があるのを知り、もっと深く勉強してみたい、と受講しました。

お茶店にてラッピング指導をしているところ(左から2番目)
 お茶店にてラッピング指導をしているところ(左から2番目)

売場塾はいかがでしたでしょうか。

本以上に目からウロコでした。(笑) 売場塾はディスプレイだけでなく、ショップコンセプトやゾーニングなど、売場づくりの全容を教えてくれたので、偏りがなく学ぶことができました。売場づくりが、フレームワーク55という型に整理されているのもよかったです。ワークショップがあって売場づくりが体験できるのも本にないメリットでした。また、事例写真をスライドで解説してくれたので、より具体的に売場の改善方法がわかりました。

実際、売場塾を受ける前は、クライアントの商品をお客様にどう見せるか?という課題が多かったのですが、それを理論的に話すことができるようになっただけでなく、企業や商品のブランディングにも役立てることができるようになりました。

例えば、カネイ一言製茶(株)様の販売事業部(小売)「ひとこと」がそうです。かねてから「ひとこと」というブランドの立ち上げに関わっていたのですが、世界緑茶コンテストに2年連続受賞した商品だけでなく、売場づくりにも本腰を入れてプロデュースさせていただくことができました。静岡駅ビルパルシェのPOP-UPストアは大盛況で、商品もおかげさまで5・6年前よりも売上が2倍になり、クライアント様にも喜ばれました

カネイ一言製茶(株)の静岡駅パルシェのPOP-UPストア「ひとこと」
 カネイ一言製茶(株)の静岡駅パルシェのPOP-UPストア「ひとこと」

POP-UPストア「ひとこと」の壁面オーケストレーション
 POP-UPストア「ひとこと」の壁面オーケストレーション

POP-UPストア「ひとこと」のテーブルプレゼンテーション
 POP-UPストア「ひとこと」のテーブルプレゼンテーション

VMDインストラクターとしてのスキルは、どのようなところに生かそうと思っていますか。

先ほどのお茶店だけでなく、いろいろいな業種からお声がかかるようになりました。例えば、イトウシャディ(株)様はギフト店だけでなく、その自家焙煎珈琲店「MUSUBI COFFEE」を始めたのですが、このブランディングもトータルに関わることができました。商品やお店のブランドマークや店舗デザインも含めたVMDをさせていただきました。こちらのお店も好評で、ギフト店に寄ったお客様がついでにコーヒーを買っていく・・・という好循環をつくっています。

今までラッピングの仕事中心でしたが、VMDの仕事の幅が広がっていくにつれ、こちらもメインの事業にしていきたいと思っています。ディスプレイだけでなく、商品やお店のブランディングのアドバイザーとして、クライアントの役に立って行きたいです。 また、昨年から商空間スタイリスト認定講師の資格を得て、同講座を当社のスタジオにて開講しております。昨年は13名受講しましたが、今年から本格的に生徒募集を行っております。売場塾で学んだ研修ノウハウをフルに発揮していくつもりです 。